診療案内
Medical informationHPV検査
子宮頸がんは、そのほとんどが「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスの感染が原因で起こることが分かっています。当院では、子宮がん検診とあわせて、あるいは、精密検査の一環として、HPV感染の有無を調べる「HPV検査」を実施しています。
HPV検査とは
HPV検査は、子宮頸部の細胞を採取し、がんの原因となる「高リスク型HPV」に感染しているかどうかを遺伝子レベルで調べる検査です。
従来の「細胞診(細胞の形を見る検査)」が「今、細胞に異常があるか」を調べるのに対し、HPV検査は「将来、がんになるリスクがどのくらいあるか」をより高い精度で予測することができます。国立がん研究センターの研究においても、HPV検査は細胞診よりもがんの前段階(異形成)を早期に、かつ正確に発見できることが示されています。
当院での検査
子宮頸がんの予防と早期発見のため、当院では以下の目的でHPV検査を行っています。
1. ASC-US(軽度細胞異常)の精密検査として
子宮がん検診(細胞診)の結果が「ASC-US(意義不明な扁平上皮細胞)」だった場合、保険診療でHPV検査を行うことができます。
- HPV陽性の場合: 詳しい精密検査(コルポスコピー検査・組織診)が必要です。
- HPV陰性の場合: 1年後の細胞診検査で経過を追うことが推奨されています。
2. 子宮がん検診との併用(自費診療)
細胞診とHPV検査を同時に受ける「併用検診」は、従来の細胞診単独より、前がん病変や初期がんを診断する確率が、大幅に向上します。特に30歳以上の方におすすめしています。
ただし、偽陽性(「異常あり」と判定されるが実際は問題ないケース)の確率が上がるという指摘もあります。
- 費用:5,500円
当院の治療方針
HPV検査の結果に基づき、お一人おひとりのリスクに応じた最適なフォローアップを提案いたします。
- HPV検査が「陰性」だった方:現在、がんの原因となるウイルスに感染していません。将来がんになるリスクは極めて低いため、2〜3年ごとの定期的な検診で健康を守っていきましょう。
- HPV検査が「陽性」だった方:「陽性=がん」ではありません。HPVは多くの女性が一生に一度は感染するごくありふれたウイルスであり、その多くは免疫によって自然に消失します。 しかし、一部で感染が持続すると、数年かけて「異形成(前がん病変)」へと進行することがあります。当院では、HPV陽性だが細胞診異常なしの方には、1年後の再検査をおすすめします。
世田谷区でHPV検査をご検討の方へ
子宮頸がんは、検査により早期発見が可能ながんです。 「検診で再検査になった」「将来のリスクを知りたい」という方は、お気軽にご相談ください。