診療案内
Medical information女性の薄毛(FAGA)・女性型脱毛症(FPHL)
「以前に比べて、髪の分け目が広がってきたように感じる」 「全体的に髪のコシがなくなり、以前のようなボリュームが出ない」 「ブラッシングのたびに抜け毛が気になり、将来のことが不安になる」
髪の変化に戸惑いや不安を感じることはとても自然なことです。女性の薄毛は男性とは原因もメカニズムが異なります。千歳烏山ウィメンズクリニックでは、頭皮へのケアを、婦人科診療を補完する大切なサポートと考えています。
女性の薄毛とボリューム低下の特徴
女性に見られる薄毛の多くは、男性のように部分的に脱毛するのではなく、頭部全体がまんべんなく薄くなる「びまん性」の広がりを見せるのが大きな特徴です。一本一本の髪が細くなることで、全体的な密度が低下していきます。
以前は女性のAGA(FAGA)と呼ばれていましたが、男性とは発症の仕組みが異なることが分かり、現在は「女性型脱毛症(FPHL:Female Pattern Hair Loss)」という呼称が医学的に広く用いられています。一人で抱え込んでしまう方も多い悩みですが、適切な医学的アプローチを開始することで、半年ほどで変化を実感できることが多いです。
受診を検討する目安
様子を見てもよいケース
- 季節的な変動により一時的に抜け毛が増えたが、髪の太さ自体に変化は感じられない。
- 短期的なストレスや睡眠不足のあと、生活リズムを整えたら抜け毛が落ち着いた。
一度相談をおすすめするケース
- 数ヶ月にわたり、髪の質感が細くなり、地肌が見えやすくなってきたと感じる。
- 分け目のラインが以前より太くなり、スタイリングが思うように決まらない。
早めに受診すべきケース(他の不調のサイン)
- わずか数週間のうちに、驚くほど急激に髪が抜けた。
- 頭皮に炎症(赤みや強い痒み、フケ)があり、皮膚トラブルを併発している。
(この場合は皮膚科専門医への受診をお勧めします) - 出産後、1年以上経っても抜け毛が改善しない。
治療内容の詳細と費用
当院では、日本皮膚科学会のガイドラインでも有効性が高く評価されている2つの治療を軸としています。 ※本治療は健康保険の適用外となる自費診療(自由診療)です。
1. 医療用LED照射(ヒーライト)
学会ガイドライン推奨度「B(行うよう勧める)」に位置づけられる光療法です。2種類の波長(590nm, 830nm)を連続して照射することで、頭皮深層の血流を促進し、毛母細胞の活性化を促します。
2. ミノキシジル外用薬の処方
学会ガイドラインで最高ランクの推奨度「A(行うよう強く勧める)」とされる治療です。頭皮へ直接塗布することで毛包を刺激し、髪が太く長く成長するためのエネルギー供給を促します。全身への影響を抑えつつ、確実な効果を目指す標準的な選択肢です。
【未承認医薬品について】
当院で処方するミノキシジル外用薬2%(リガキシジル)は、国内で厚生労働省の承認を得ていない未承認の医薬品です。医師が、海外での実績やエビデンス、安全性を確認した上で、使用するメリットが大きいと判断し、スペインCantabria Labs社で製造されたものを、確かな輸入代理店を通して輸入しています。
- 諸外国における安全性に関する情報:現在までに重篤な安全性についての報告はありません。
- 医薬品副作用救済制度について:万が一、重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
- 未承認医薬品に関するリスク情報は厚生労働省ホームページをご確認ください。
ご不明な点は診察時に医師までお気軽にお申し付けください。
費用・リスク・期間について
| 項目名 | 費用(税込) |
|---|---|
| ヒーライト(1回) | 3,300円(ミノキシジル外用薬購入と同時の場合:2,200円) |
| ミノキシジル外用薬2%(1本) | 4,950円 |
※上記に加え、診察料が別途発生いたします。
※美髪点滴については、点滴のページをご参照ください。
- 副作用・リスク:ミノキシジル外用による「初期脱毛」(新しい髪が生え始める準備として一時的に古い髪が抜けること)や、頭皮の痒み、ヒーライト照射後の軽い赤みなどが出る場合があります。
- 治療期間・回数:効果を実感いただくためには、最低3〜6ヶ月の継続が推奨されます。ヒーライトについては、週1回〜隔週のペースで照射するのが理想的です。
薄毛が生じる体内メカニズム
健康な髪が生え変わる仕組み(毛周期)が乱れることで、薄毛は進行します。
髪の毛(頭)のライフサイクル

- 正常な髪のサイクル(2〜6年)
髪は「初期成長期」から「成長期」を経て、太く長く育ちます。その後「退行期」から「休止期」へと移り、自然に抜けて新しい毛へと生え変わります。女性の場合、この成長期は通常5年ほど続きます。
- 薄毛の状態でのサイクル変化(数ヶ月〜1年)
女性型脱毛症(FPHL)では、この「成長期」が大幅に短くなってしまいます。すると髪がしっかり育つ前に抜けてしまい、産毛のような細い毛ばかりが残るため、全体的に地肌が透けて見えるようになります。
早期ケアで健やかな髪を守る
髪の悩みをそのままにせず、早めに対策を立てることは、将来にわたり自分らしく過ごすための「生活の質(QOL)」を守ることにつながります。
- 精神的な健やかさの維持:髪のボリューム感を取り戻すことで自分に自信がつき、お出かけや友人との交流もより前向きに楽しめるようになります。
- 毛細血管・毛包の維持:長い間ケアせずに組織が完全に衰えてしまうと、治療の効果が現れにくくなります。組織にまだ元気が残っているうちにケアを始めることが重要です。
- 客観的なアプローチ:ミノキシジルで毛細胞を刺激し、ヒーライトで深い部分の血流を促すことで、短縮した成長期を本来のサイクルに戻していくことを目標にします。
薄毛を引き起こす主な原因
- ホルモンバランスの変化:髪のツヤや美しさを保つ「エストロゲン」は、40代を過ぎると減少する傾向にあります。また加齢以外にも、出産後の急激なホルモン変動が成長期を短くし、抜け毛を招く要因となります。
- 栄養と血流の不足:無理なダイエットや偏った食事によって、髪を作る「毛母細胞」が栄養不足になることがあります。また、ストレスや睡眠不足で頭皮の血流が悪くなると、必要な栄養を届けることが難しくなります。
診察の流れ
当院では、患者様が安心して治療に臨めるよう、以下の手順で診療を進めてまいります。
- 受付・問診票の記入
- 医師による診察・カウンセリング:医師が現在の状態を確認し、お悩みやご希望を伺います。最適な治療メニューを提案し、副作用などのリスクについてもご説明します。
- 同意・施術の準備:治療内容にご同意いただけましたら、施術の準備を進めます。
- 治療の実施:専用スペースへご案内し、ヒーライトの照射(10〜20分程度)や、外用薬の使い方の説明を行います。
- お会計